中波(MF, Medium Frequency)は300kHz – 3MHzの周波数領域の電波を言いますが、この周波数領域内のAMラジオ放送局を受信するための周波数帯(バンド)切り替え式のHOOPRAを試作しました。周波数を切り替えることで中波帯をカバーしており、HOOPRAの特徴である、無電源ラジオとして使用できます。また、超低消費電力(単三電池一本の1.5V)のAMラジオ回路も内蔵ましたので、電波の入感が悪いときは電池式に切り替えて使用できます。
今回、電池式のAMラジオ回路を組み込む上でこだわったのは消費電力です。0.175mA程度のもので組み込んでいます。内部放電の少ない高性能な単三電池、あるいは、液漏れの無いマンガン電池を1本入れておけば、数年は電池交換なしでいけそうです。ただし、現実は不測の事態での液漏れや、電池切れになったりしますので、無電源ラジオフープラの機能に切り替えれば電池の心配無しでラジオ放送を楽しめます。無電源&超低消費電力仕様なので災害時に、また、防災ラジオとしての活用が期待できます。
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HOOPRA
創造力への挑戦として、分子・ナノスケールからメートルスケールの先端マテリアル創造ものづくり研究室として福井大学で活動しています。
このサイトでは『役に立つ、実用的な』無電源ラジオ フープラを紹介してます。素材の特徴を活かした、ラジオ受信機の創造を目指しています。

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