電車内で無電源ラジオ『フープラ』によるAMラジオはどの程度聞こえるのか ~ 常磐線特急ひたち号、北陸本線特急しらさぎ号、東海道新幹線ひかり号での知見

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公共交通手段において、無電源ラジオがどの程度役立つのかの知見を集積しています。移動する電車内で、どの程度、無電源ラジオでAM放送が聞こえるのかを試した知見があるので一部紹介します。

フープラは工業部品を使っています。耐久性を通勤鞄に入れて4年間持ち歩いて試験していますがまず壊れませんでした。改良し、携行性、耐久性、軽量性を強化したフープラが以下の試作品です。これを使って電車内でラジオを聴いてみました。

HOOPRA本体の重さ:180g  (520kHz~1640kHz)

列車内でのAMラジオ受信性能

常磐線ひたち号、北陸本線しらさぎ号、東海道新幹線ひかり号の車内での状況を紹介します。地図で言うと以下の星マークの地点で、列車内です。

(1)常磐線の特急ひたち号の車内

北千住付近を通過する際に、車内で、NHK東京第一放送、AFN、文化放送などが実用的な感度でとても良く聞こえました。この付近は、NHKの感度はNHK菖蒲久喜ラジオ放送所(300Kw)がある久喜市から直線距離で40kmで良く聞こえました。AFNはTokyo和光ラジオ送信所(50kw)から直線距離で20km程度ですが、よく聞こえました。文化放送ですが、文化放送川口送信所(100Kw)からの文化放送は直線距離で10km程度なのでとても良く聞こえました。電車は、日暮里~取手間は直流電源で走行していますのでインバータのノイズもなく、とても良好に受信できました。座席は、上り、進行方向左手窓際でしたので、上述の送信所のある久喜市、川口市、和光市、とは反対側でしたが、とても良く聞こえましたので、磁界強度が強かった状況です。

(2)東海道新幹線のひかり号の車内

走行時の特に加速中はインバータのVVVF制御のノイズでAMラジオ放送が妨害を受けて聞こえませんが、列車が惰性で走行中はノイズが消えるので、その時の受信状況ですが、東京駅から出発して、品川までの区間、良好に聴けました。座席は、下り、進行方向右側のE席です。静岡駅付近および静岡駅に停車中に、NHK静岡第一放送、及び、静岡放送が聞こえました。NHK宮竹ラジオ放送所(10kw)および静岡放送ラジオ送信所(桃園ラジオ送信所)(10kw)のある海岸よりとは反対側の座席でしたが、聞こえました。送信所からは直線距離でそれぞれ約4kmと5kmの地点です。

(3)北陸本線の特急しらさぎ号の車内

走行時の特に加速中はインバータのVVVF制御のノイズでAMラジオ放送が妨害を受けて聞こえませんが、列車が惰性で走行中はノイズが消えるので、その時の受信状況です。下り、進行方向左側窓際の座席でしたが、鯖江駅~福井駅の区間は山間部ではないので、NHK福井第一放送がよく聞こえました。福井市下馬送信所(5kw)の付近を通過する際は、とても良く聞こえました。

列車内で意外に使えた無電源ラジオ『フープラ』

大出力の送信所も多いので、首都圏では列車内でも、実用になる感度でした。大災害時には、特に夜間など、乗っていた列車が止まり、停電し電源もネットも使えない状況などでも、電車は停止しているのでノイズも無く長時間放送が受信できるはずです。電池の心配が不要なので、常に通勤カバンに常備させている状況なら、いざという時に情報源として確実に使える手段です。

無電源ラジオであるので、電磁界強度が低い通過エリアでは、列車内は勿論、屋外でも放送を聞き取れない状況があります。そのような場合に使える、高感度アンプの機能を持つアダプタ(重さ140g)を開発しています。

試作品ですが、改良すればかなり小さく出来ます。特長は、消費電流が極めて低いので単三電池1本内蔵タイプですが、乾電池が劣化しなければ、理論上はスイッチを切り忘れても 4000時間は作動し続ける性能があります。4000時間とは約6ヶ月間です。6ヶ月間連続で使えるという発想もありますが、電池を切り忘れても半年毎に電池を入れ替えておけば、ずっと使えて安心だという発想もありかと思います。このアダプタを使うと電池式のAMラジオとなりますが、無電源ラジオの回路を共有すので、非常に高感度、極低消費電力な電池式ラジオとなります。

2020.3.17 初稿

Canonical URL:

https://monozukuri.his.u-fukui.ac.jp/monozukurilab/2020/03/17/post-5031/

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HOOPRA

HOOPRA

創造力への挑戦として、分子・ナノスケールからメートルスケールの先端マテリアル創造ものづくり研究室として福井大学で活動しています。 このサイトでは『役に立つ、実用的な』無電源ラジオ フープラを紹介してます。素材の特徴を活かした、ラジオ受信機の創造を目指しています。


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