無給電ラジオ『フープラ』聞こえ具合について

シェアする

フープラは工業部品を使っています。耐久性を通勤鞄に入れて4年間持ち歩いて試験していますがまず壊れませんでした。以下の写真は、外見はほぼ同じですが、携行性、耐久性、軽量性を強化した試作品となっています。

実際にどの程度聞こえているのかをこれまで紹介しておりませんでしたので、3.5mmのジャックにICレコーダを接続し、総合研究棟の鉄筋コンクリートビル内でどの程度聞こえるのかを紹介します。

(大相撲春場所十三日目 NHKラジオ第一実況 2020.3.20 16:46 15秒、音声CREDIT:NHK)

マーカ放送局: NHK福井第一放送 (JOFG, 927KHz, 下馬送信所 5Kw)
受信地点: 下馬送信所から直線距離で5km地点の鉄筋コンクリートビル内、南東側窓から2m離れた地点

音質は、イヤホンからの音と、録音では異なりますが、およそこのような感じで聞こえています。先日、特急列車や新幹線車内での聞こえ方の記事を紹介しましたが、その際に使ったフープラと同じものです。外部アンテナ不要、外部電源不要で、非常に高感度です。

無給電ラジオなので、日本全国どこでも聞こえるわけではありません。電磁界強度が低すぎると受信できませんし、山間部では状況により厳しいです。フィールドテストでは、NHKの地方によくある、送信出力5Kwの送信所では、およそ半径10~15Kmの圏内では受信可能でしたので、これは一つの目安になると思います。万能ではありませんが、聞こえる状況では、このように、とても良く聞こえる地点も多いのも事実です。別記事で紹介している4000時間アダプタを使えば、通常の電池式ラジオと感度的には変わらないか、それ以上の感度でラジオを受信出来ます。高感度なアンテナ回路を内蔵しているからです。

Canonical URL
https://monozukuri.his.u-fukui.ac.jp/monozukurilab/2020/03/20/post-5074/


シェアする