令和4年6月26日(日)8:00より、福井市の総合防災訓練がありました。今回は、最大震度7の地震の観測を想定した防災訓練です(※)。
指定避難所は福井市日新小学校で、フープラ(無給電防災ラジオ)を持ち出してみました。この避難場所は、NHK福井ラジオ第一放送の下馬送信所(JOFG 927KHz, 5Kw)から直線距離で5km離れています。5Kwは全国各地の地方送信所の出力としては一般的です。
今回、この指定避難所は推進地区として、特装車のエンジン音、拡声器の音声や人々のざわめき、ヘリコプターの音などで、とても騒々しい状況でしたが、下図のフープラを携行した状態でのラジオ放送の受信性として、十分実用的な音量で聞こえる、また、とても軽量で実用的な携行性(たすき肩掛けで両手が使えるスタイル)で使用できることを確認しました。乾電池を使用しないので、何時でもそのまま持ち出せばラジオとして機能し、放送を好きなだけ聴けます。手回し発電式でもないので、騒音や発電の面倒がありません。フレキシブル筐体は超高輝度な蓄光材により、停電時や暗がりの中ではその存在が一目でわかります(特許出願中)。スマホと連携できる機能も有します。
普通にカバンに無造作に入れて携行する状況ではまったく壊れない構造で設計し、改良を経てきています。実際、耐久試験を兼ねて、ここ3年間、通勤カバン等に入れて連日持ち歩いていますが、まったく壊れない無給電ラジオです。当初よりいわゆるマニアの趣味のゲルマラジオ受信機とは一線を画す、実用的な視点で設計しています。これまでの現場での実使用での使い勝手の知見集積を踏まえた、スマホと連携できる究極の防災ラジオの具現化になります。
※ 1948年(昭和23年)6月28日午後4時13分頃に福井県嶺北地方北部にマグニチュード7.1の地震が起こり、福井市は壊滅的な震災となりました。その3年前の昭和20年に福井大空襲があったので、復興最中の大災害となりました。福井地震の犠牲者の数は東日本大震災と阪神・淡路大震災に次いで戦後3番目に多い3769人に上りました。この教訓から、全国的には防災の日は9月1日ですが、6月28日に近い、毎年6月の最後の日曜日は、福井市にとっての防災の日となりました。
戦災や震災などのたび重なる災禍にもめげず、再び三たび立ち上がった福井市民の努力は、まさに不死鳥(フェニックス)の姿にも似ていることから、不死鳥が福井市民及び福井市のシンボルになっています(福井市より文言引用)。これは不死鳥のねがい(福井市市民憲章)となっています
CANONICAL: https://monozukuri.his.u-fukui.ac.jp/monozukurilab/2022/06/26/post-7064/